真夜中の工作室 midnight craftcenter

電子工作とカメラ、写真の趣味のブログ

考えるキノコ -摩訶不思議ワールド-


(写真は展示とは無関係)

4つ目を前にきのこについて。
銀座のINAXギャラリーで、
”考えるキノコ -摩訶不思議ワールド-”
http://www.inax.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_001325.html
なるものがやっていたので、銀座に買物がてら行ってきた。
8/8までと、もうすぐ終わってしまうので先に書いておく。
抗菌を売りにするINAXで菌糸。ということとINAXギャラリー自体に興味があったので
覗いてきた。
実は内容よりも、きのこに情熱を注いできた方々の生き様の方が熱かった。

58年きのこのスケッチし続けた教師、食うや食わずで自主映画作った90歳超の監督、仕事以外の全ての時間をきのこの研究にささげ、海外の30年先を行く成果を残した方(PENTAX SV使い)等々・・・。
特に「きのこの世界」の自主映画を作った、樋口源一郎氏の話に感銘を受けた(96歳の映像があったが、99歳で既に他界されている)
「本質をつく面白さで苦労を感じたら駄目。苦労を感じる時代は通るんだけど、面白くないと相手にも感動を与えることはできない」
「日本では分からないものに金が出ない。分からないことをどう考えるか、新しいものを見つける面白みがある。」
というようなことをおっしゃっていた。
「面白くないと伝わらない」というのは自分も日頃感じている。
「面白くない」と仕事や日常をこなしている人を良く見かけるが、半分以上は自分の責任と思う。自分がまず楽しんで、その上で他人にも楽しんで貰いたい。と思う。
尊敬する、主に子ども向けマンガを描いた故藤本 弘氏も生前「自分が面白いと思うものを描く」と言い、子ども向けだからと決してなめた内容にしなかったという。
自分も見習いたいと思う。

樋口氏は90過ぎても、3時間睡眠、徹夜もOKだったとか。これは羨ましい。
自分は興が乗っていれば、徹夜で工作もするが毎日3時間睡眠は無理。
「きのこの世界」はいずれ見たいと思う。

一階のINAXブックギャラリーもよかった。
特に、鳥山石燕の「図画百鬼夜行全画集」が文庫化されたのを知らなくて
喜んで買ってしまった(他にも妖怪ものがたくさん)。
京極夏彦に影響を受けて、6,7年位前に探したときはとっくに絶版で桜木町の図書館の書庫からぼろぼろの画集をだしてもらい、全画像スキャンした。
が、その割と直ぐあとにHDDがクラッシュして泣いた思い出があったのでとても嬉しい。