真夜中の工作室 midnight craftcenter

電子工作とカメラ、写真の趣味のブログ

CRduino


なんとなく思い立って、Arduinoのクローンを作ってみた。


一番のネックはbootloaderの書き込みと思っていたら、
愛用している秋月のUSB-シリアル変換ICだけで書き込めることがわかった。
http://www.geocities.jp/arduino_diecimila/avr-writer/index.html#top


AVRはスイッチサイエンスから、328のQFPが500円で売っていたので、それを購入。
http://www.switch-science.com/products/detail.php?product_id=184
Sanhayatoの変換基板QFP-83に実装。
http://www.sunhayato.co.jp/products/details.php?u=193&id=07011


基本的に、Arduino Pro Mini 328 3.3V 8MHz互換。
異なるのは、
電源は、CR2032を採用し、レギュレータ削除。
電源LEDも削除。
RESETスイッチも削除
SCKに繋がるLEDも削除、だが動作がわかる様に写真ではディスクリートのLEDを半田付けして光らせている(デフォルトのskechで動作)。
lilypad互換にすればセラロックも削除できるが、起動が遅くなりそうなのであえて実装した。
見た目スクエアで綺麗なのでLilypadの亜流といえなくも無いが、CR2032専用ということで、”CRduino”と名づけてみた。
ちょっとパチスロっぽいのでもっといいネーミングを募集。
DC-DCと単4一本タイプも簡単に出来そう。


電池ホルダとパスコン、RESETの10kは裏面に実装。
今回の実装状態だとpin配列はこうなる。


bootの書き込みは端子を設けず半田付け、最初の一回だけだから問題なし。


書き込み手順は上記のリンクの手順で問題ないが、
fusebitは328の8MHz用に設定する必要がある。
今回であれば、Arduino IDE
..\hardware\boards.txt
に記載されているように、
high_fuses=0xDA
low_fuses=0xFF
extended_fuses=0x05
を選択。

bootは、
..\hardware\bootloaders\atmega

ATmegaBOOT_168_atmega328_pro_8MHz.hex
を書き込む。

開発用端子は、2列6pinとした。


Lilypadと同等、Prominiの3倍くらいの面積ではあるが、小型組み込み用に適していると思う。
半田付けが苦でない人には、簡単に安価なクローンが作れる。
個人的には電子工作だからと何でもブレッドボードを持ち出すのは嫌い。
半田付けせずして電子工作無しと思っている。


・主な部品表
 AVR,ATMEGA328,500円,ATMEL,スイッチサイエンス
 QFP変換基板,QFP-83,588円,Sanhayato,マルツパーツ他
 セラロック,CSTLS8M00G53(8MHz),40円,村田製作所,秋月電子
 CR2032電池フォルダ,CH-7410-2032LF,60円,秋月電子
 0.1uF*4
 10uF*1
 10kΩ(Reset用)
 その他、ISCP用コネクタ

1000円ちょっとで作れる。