真夜中の工作室 midnight craftcenter

電子工作とカメラ、写真の趣味のブログ

エヴァンゲリヲン新劇場版:破


何となく千円だったのと、座れない病が回復してきて2時間は座れるようになったので、映画を見に行った。レイトショー割引のつもりが1日千円だった模様。
見たのは、エヴァンゲリヲン新劇場版:破 21:00の回。
一作目はDVDで見たが、以前とほぼ変わらない内容という印象、今回は新規。
旧作は、まだ学生だったのと、夜中に連続放送で何度もやっていたので、2周以上見た最後のアニメ。
TV版のラストは賛否があったが、プロなのに終わらせなくていいんだというのと、謎も伏線も投げっぱなしというのが衝撃的だった。
謎を解くべく後日映画が作られたが、「構想が膨らみすぎて」と公開間近で2作にすることになった監督の会見が印象的だった。
映画も見に行ったが、結局わかりやすいラストではなかったように思う。
庵野監督は帰納法ではなく演繹的に作品を作るらしい。面白いと思う方を選び続ける。でもまとまらないことが多いのではと・・。
天才が面白いものを作る場合はいいだろうけど、周りのスタッフは大変だろうな。と思う。

で、今回のパンフレットがちょっと興味を引いた。
「見終わってから開けろ」と封印がしてある。
内容も、文字に関しては設定とか説明は一切無しで、全て鶴巻監督の対談で占められている。
10年以上前に作った名作?をどう作り直すかの苦労について書かれており、自分には興味深かった。こういった制作苦労話は好きだ。
尺の関係上、全キャラの出番をどう調整するかは見てる間も苦労を感じた。
自分としては、初号機と2号機で協力して使徒を倒す話が割と好きだったのだが、全部カットされていた。アスカの立ち位置が微妙になって、以前と別の役割が振られたというのも分かる。
CGの使い分けの話も面白い。かなり気を遣って違和感を感じないようにしている。
確かに下手にCGばかり使うと返って興ざめする映像になってしまうと思う。
自分は、手書きの方が脳内補完に訴える。下手なCGだとテクスチャにしか見えなくて脳内妄想に上手くマッチしないのだ。

鶴巻監督によると、庵野総監督は「やりたくないけど、やった」ことはこれでまにない。「やった」のは「やりたくなった」から「やった」だけだと。
鶴巻監督は「やりたくなくても、やらざるをえなかったこと」が「やりたいことをやった」と同じくらいある。このインタビューもそう。だというのが印象的。
一般社会人は前者の方が圧倒的に多い気がする。自分も「やりたいことをやるために、やりたくないことも我慢してやる」と思っていた。

後、使徒が変わったのは好印象でした。