真夜中の工作室 midnight craftcenter

電子工作とカメラ、写真の趣味のブログ

ipod killer


サプラズ第2弾。
音楽好きでオリジナルCDも作られる方向け。

今回の中で一番手間が掛からなかったが、一番コストが掛かかった。
システムとしての完成度はかなり高いと思う。

LPの上をレコード針が付いたワゴン車が自走して音楽を鳴らす、
サウンドワゴン(または、VINYL KILLER)というレコードプレーヤがある。
以前から気になっていたのだが、新品だと結構なお値段だったので、躊躇していたが、
今回ヤフオクで格安で入手できた。

送信者 工作

ただこれだけでは面白くないので、以前入手した100円のFMトランスミッターを仕込んで見た。
幸いボディはネジ一本はずすことなく簡単にばらすことが出来た。
スペースもフリスクサイズに納める加工が活かされ、なんとかなりそうである。

スイッチを一個追加して、ONするとFMトランスミッタの電源をONし(別電源)、スピーカへの音声信号をトランスミッタに接続する使用とした。
本体電池は9V電池は電池ふたで押さえる機構だったが、接続はコネクタに変更し、飛び出た分はピンクのカーテンでデコレーションしてある。外装変更は先生にお願いした。
これでちゃんとFMラジオからレコードの音声が聞こえるようになった。
物理的に擦れるのでレコードからも若干音が漏れるが。
そして、市販のMP3プレーヤでFMラジオ+録音機能付きのものを用意(今回はiriverのT7)。
このシステムを使えば、いつでもどこでもお気に入りのレコードを持って、ヘッドフォンで聞き、かつWMA化することもできる。そこからPCを介せばCD化も容易。
個人的には、iTuens+iPodにより完成され閉塞間すらある携帯オーディオ市場に一石を投じるモデルになったと思う。
システム全体で”ipod killer”と名づけた。
レコードは迷うところだが、手持ちが何もなかったので、先生チョイスのベルサイユのバラかつ、特性ジャケットも作っていただいた。感謝。





取説も作ってみた。
http://files.getdropbox.com/u/673668/ipod_killer/ipod_killer.pdf

分かりやすいものだったのでこれは受けが良かった。
「丁度レコードプレーヤを処分してしまって、大量のLPをどうしようか迷っていた」とのこと。
タイムリーで何よりである。
ところで、開発中にたまたま身近な人間に冗談っぽく話したところ、「以前自分もサウンドワゴンを開発したことがある」というので仰天した。時代が早すぎたのか、あまり販売は振るわずに収束したようだが、45回転にも対応できていたとか(今回の唯一の弱点は33回転にしか対応していないこと)。
世間は割りと狭くて、もっと人は分かり合えるかも知れない。